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全労連第18回定期大会開会あいさつ

1999年7月27日
岩佐敏明副議長



 今年は、全労連結成満10年にあたる年。同時に、21世紀にむけての節目の年でもある。この10年、全労連はさまざまなたたかいに挑み、重要な成果をあげてきた。そのなかでも、なんといっても労働者の権利、首切り、合理化などから労働者を守るたたかいに全力で邁進してきたことに、全国の労働者から共感をえている。これは今後とも発展させなければならない。しかし、この10年で大きな環境変化があったことも認識しなければならない。グローバリゼーション、規制緩和など、これらの流れにどう立ち向かっていくのか。あらためて問われている。さらなる前進を勝ち取るためには、これらの変化に対抗し得る力をつけなければならないという課題に直面している。 これまでのところ、全労連運動の中心は正規社員の組合員である。しかし、正規社員中心では限界がある。諸課題に対応できない。とはいえ、これに対応するために、組織論を第1においてはだめだ。今の国民が切実に感じている課題・要求を中心にすえることで、パート・派遣などもふくめた要求も把握できる。こうした視点が重要だ。
 3つの闘争課題を提起する。
1つめは、戦後最大の失業にどう対応するのか。
2つめは、社会保障分野。介護保険の制度が来年からだが、これを確かなものにすること。
3つめは戦争法。これにどう反対していくのか。
大会では、これらの課題を提起している。諸課題を本当に前進させていくことが、全労連を日本の労働戦線の統一の母体とすることに結びつく。積極的な討議をお願いする。

以  上