【談話】

アメリカ合衆国
ブッシュ大統領 殿

2006年1月12日
全国労働組合総連合
議長 熊谷 金道

あいつぐ米兵の犯罪に強く抗議する


 昨年末から今年にかけて、横須賀市の女性殺害事件、八王子市の児童ひき逃げ事件、佐世保のひき逃げ事件、沖縄の強盗事件など、次から次へと米兵による重大な事件が頻発しており、われわれ全労連はこれに強く抗議するとともに、かかる事態が二度と繰り返されないよう強く要求する。

 このような、米兵による事件、事故の起きる背景には米軍基地の存在があり、また、不当な日米地位協定のもとで重大事故や事件であっても「公務中」と米軍が認定すれば、日本の警察権もおよばないという屈辱的な歴史が繰り返されてきました。

 それにもかかわらず、日米両政府は、日米安全保障協議会で「日米同盟―未来のための変革と再編」のための中間報告を発表し、3月には最終報告としてまとめ、今後も米軍基地の再編強化をおしすすめ、米軍と自衛隊の一体化をはかろうとしています。

 これは、アメリカが世界で引き起こす戦争に自衛隊を世界規模で参戦することに道を開くものであるとともに、今後も米軍基地が存在するかぎり同様の事件・事故がますます頻発し兼ねない状況が恒久化されることは明らかである。

 私ども全労連は、当面、事件・事故をひき起した米兵を日本の国内法に基づいて厳重に捜査処罰し、被害者遺族への謝罪と補償を求めるものである。同時に、日米地位協定の抜本的改定、日米安保保障協議会「中間報告」の撤回、在日米軍基地の撤去、日米安保条約の廃棄を強く求めるものである。

以上